2017/04/17
インプラント周囲炎について
インプラント周囲炎とは…?
インプラントを埋入する患者様に、「インプラントも歯周病になります」とお話しさせて頂いておりますが、大半の方が驚かれています。
インプラント周囲炎=インプラント周囲の歯周病のことです。
インプラントにプラーク(=歯垢)が付着すると歯肉にも歯肉炎と同様に炎症(インプラント周囲粘膜炎)が発症します。
放っておくとインプラントに沿って感染が進行し、インプラントを支えている骨が喪失します。この状態がインプラント周囲炎です。
インプラントの周囲ではご自身の歯に比べ、防御機能が弱い(血管網が少ない等)ので歯周炎に比べて疾患は急速に進行します。ときにインプラントの周りでは骨にまで炎症が波及します。この状態が骨髄炎となります。
インプラント周囲炎の症状
・インプラント周囲の歯肉の赤み、腫れ
・痛み
・出血
・膿が出る
・歯肉が下がる、痩せる
・インプラントの脱落
インプラント周囲炎のリスク因子
・口の中が不衛生である
・咬み合わせ、歯並びが悪い
・喫煙
・糖尿病
・歯科医院でのメンテナンスをしていない
インプラント周囲炎を防ぐには?
インプラント周囲の炎症は歯周病原因菌とほぼ同じと言われています。さらにご自身の歯が歯周病に感染している場合、これらの細菌がインプラントに付着し繁殖します。つまりインプラント周囲の歯肉のプラークコントロールを徹底することでインプラント周囲炎を防ぐことができます。また、定期的なメンテナンスも忘れずに行いましょう!