「病巣無菌化組織修復療法」(3Mix-MP法)であなたの歯を救いましょう!
虫歯の治療は、これまでばい菌が広がっていそうな疑いのある部分を大きく削ることになっていました。また深い虫歯の場合は、歯の神経への感染を疑って神経も取り除いていました。
しかし、歯の神経(歯髄)は、歯に感覚を伝え、栄養を与え、その上ばい菌から身体を守る免疫のはたらきなどを受け持つ大事な組織です。神経を取ってしまった歯は、もろく弱くなり、治療のやり直しや抜歯などにつながってしまいます。
しかし、歯の神経(歯髄)は、歯に感覚を伝え、栄養を与え、その上ばい菌から身体を守る免疫のはたらきなどを受け持つ大事な組織です。神経を取ってしまった歯は、もろく弱くなり、治療のやり直しや抜歯などにつながってしまいます。

そこで大切な歯髄を守る治療法として考え出されたのが「病巣無菌化組織修復療法」です。これまでの治療と大きくちがうのは、歯そのものの生きる力を活用するために、細菌だけを殺す治療をすることです。
3Mixとは3種類の抗菌剤を使ってばい菌を殺す治療法です
虫歯に侵された部分を最小限削ったあとに、安全な3種類の抗菌剤を混ぜて作った薬をぬります。こうすることで、周りの虫歯に侵された疑いのある部分や神経のばい菌を殺し、歯や神経を守ります。



虫歯治療に3Mix-MPを用いている様子
治療後一時的に痛みます
治療後に、治療の刺激や薬の効果で痛むことがあります。
痛みが少しずつ軽くなるときは、痛みは治るまでの一時的なものです。処方された痛み止めを飲んで様子をみましょう。徐々に痛みが弱まるようなら大丈夫です。
痛みが少しずつ軽くなるときは、痛みは治るまでの一時的なものです。処方された痛み止めを飲んで様子をみましょう。徐々に痛みが弱まるようなら大丈夫です。
治療後も痛みがひどいとき
痛みがひどく鎮痛剤を飲んでも弱くならないときは、薬が効かず歯髄をきれいに除去しなければならないかもしれません。その後の様子を先生に連絡して、指示に従いましょう。
しばらく経ってから歯髄が死んでしまうこともありますので、経過観察が重要です。
3Mix治療と修復治療が終了したあとも定期検診を受けましょう。これからは健康のために積極的に虫歯の予防処置をお受けください。
3Mix治療と修復治療が終了したあとも定期検診を受けましょう。これからは健康のために積極的に虫歯の予防処置をお受けください。
3Mix-MPの調合・保管
3Mix-MPは非常に優れた薬です。その薬効を高めて維持するためには、正確な調合と厳密な管理をしなければなりません。
調合は3種類の抗菌薬を混ぜ合わせ、2種類の軟膏をペースト状にして、3Mix-MPができ上がります。正確な調合と保管をしても薬効が持続するのは1日間なので、毎朝その日に使用する分の3Mix-MPを調合します。
温度と湿度を考慮し、冷蔵庫で保存します。





3Mix-MPの調合・保管