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2018/03/06
犬歯誘導(カスピッドプロテクテッドオクルージョン)

安定した良いかみ合わせには

安定した良いかみ合わせというと、どんな状態の歯を思い浮かべますか?

大体の場合はきれいな歯並びを想像すると思いますが、見た目が良いだけでは安定した良いかみ合わせであるとは限りません。

歯列のかみ合わせには様々な要素が重なり合って構築されています。

皆さんの中に、たまに奥歯が痛くなるけれど数日すると痛みが収まってしまう。そして歯科医院を受診してレントゲンで調べても検査をしても、虫歯も歯周病も何も問題が見つからないという経験をしたことがある方がいらっしゃらないでしょうか。

そのようなときは、もしかすると噛み合わせが問題になっているかもしれません。そして、奥歯が痛むのには前歯の犬歯が原因になっている可能性があります。

では安定したかみ合わせの要因の一つ、犬歯誘導という噛み合わせを紹介します。

 

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 犬歯誘導とは

 

犬歯とは、前から数えて3番目に位置する歯で「糸切り歯」とも呼ばれており、槍のようにとがった形をしています。

 

この形は本来、食べ物を切り裂いたりする目的だと言われています。そして、歯の頭の部分に関しても歯根部分に関しても、すべての歯の中で最も長く、また頑丈な作りをしているため、他の歯が抜けてしまっても、通常一番最後まで長持ちする歯です。

 

私たちは普段食事をするときに、歯を上下に動かしてものを噛んでいると思うでしょうが、実際には左右にも動かして食事をしています。

つまり縦の2次元の運動だけではなく縦横の3次元に顎を動かして食べものを噛み砕いています。

 

実際にどういうことかというと、カチッと顎をかみ合わせたときには上下の歯はすべて噛み合います。

犬歯がしっかりと機能的に作用しており、犬歯誘導が作用している場合には、かみ合わせた状態で下の顎を左右に動かしたときには犬歯のみ接触し、他の歯は上下で接触していない状態になります。

 

この犬歯の作用の犬歯誘導によって、左右に歯を動かしたときに他の奥歯の負担を減らすことができるのです。

 

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このように犬歯は頑丈で、他の歯と比べ、強い力にも耐えられる構造となっているため、噛む運動、特に顎を横方向に動かす際に、他の歯に異常な力がかからないように力を受け止めて、他の歯を保護する役割になっています。

 

普段ものを食べるときには奥歯を使うことが多いと思います。

奥歯はとてもしっかりとした歯で、縦方向の噛む力には強いのですが、横方向の噛む力には、比較的弱いという特性があります。

この横の動きから奥歯を守る働きをするのが前歯の犬歯なのです。

 

 総括

犬歯誘導とは、歯を噛み合わせた状態から、横にずらしていったときに犬歯だけが当たってその動きを誘導するような噛み合わせを呼びます。

つまり、噛んだ状態から横にずらして止めたときに、上下の奥歯には隙間が空いて噛み合わず、犬歯だけが当たっている状態です。

 

犬歯誘導が行われない噛み合わせでは、奥歯に横方向からの力が強くかかってしまうことで、咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)と呼ばれる状態を引き起こし、次のような様々な症状が出てくることがあります。

 

・奥歯に亀裂が入ったり、割れたりする

・奥歯に知覚過敏や痛みが起こる

・奥歯の亀裂から細菌が入り、虫歯になりやすくなる

・奥歯がグラグラしてくる

・歯周病が進行しやすくなる

・顎関節症を引き起こす

 

実際には歯を使う頻度や力も個人差がありますので、犬歯や犬歯誘導の話だけで、噛み合わせがおかしくなるとは一概には言い切れませんが、ぜひ参考にされてみてください。

written by スタッフ
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